眼精疲労
眼精疲労とは
眼精疲労とは、パソコン作業や読書など、目を使う作業を続けることによって、目の痛み・かすみ・まぶしさ・充血・目の疲れなどの症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が現れ、休息や睡眠をとっても十分に改善しない状態をいいます。
一時的な「疲れ目」であれば、目を休ませたり十分な睡眠をとったりすることで改善することが一般的です。一方、眼精疲労では、休息をとっても症状が残ったり、繰り返したりすることがあります。
眼精疲労の原因は、単なる「目の使いすぎ」だけではありません。眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていない、老眼(老視)、ドライアイなど、目の状態に原因がある場合もあります。
症状が続く場合には、「パソコンやスマートフォンの見すぎだから」と自己判断せず、眼科で原因を調べることが大切です。

このような症状はありませんか?
「目を休めても疲れが取れない」「目の疲れと一緒に頭痛や肩こりが続く」といった場合には、眼精疲労の可能性があります。
このような症状が休息や睡眠をとっても改善しない場 合や、繰り返し現れる場合は、一度眼科へご相談ください。
目に現れる症状
●目が疲れる、重い
●目の奥が痛い
●目がかすむ、ぼやける
●ピントが合いにくい
●目が充血する
●光をまぶしく感じる
●目が乾く
全身に現れる症状
●頭痛
●肩こり
●首のこり
●吐き気
●集中しにくい
眼精疲労の主な原因
眼精疲労の原因は一つとは限らず、目の状態、眼鏡やコンタクトレンズ、デジタル機器の使用、生活環境など、複数の要因が重なっていることがあります。
眼鏡・コンタクトレンズが合っていない
近視・遠視・乱視が適切に矯正されていなかったり、現在の目の状態に眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていなかったりすると、ものを見るために余分な負担がかかり、眼精疲労につながることがあります。
老眼(老視)
40歳前後からは、近くにピントを合わせる力が徐々に低下する老眼(老視)が始まります。
老眼に気付かず無理に近くを見続けたり、眼鏡の度数が合っていなかったりすると、目の疲れやかすみ、頭痛などが現れることがあります。
パソコン・スマートフォンの長時間使用
パソコンやスマートフォンを長時間使用すると、近くにピントを合わせる状態が続き、目に負担がかかります。
さらに、画面を集中して見ることでまばたきが減少し、ドライアイを併発して目の疲れやかすみが強くなることもあります。
ドライアイ
ドライアイでは涙が不安定になり、目の表面に負担がかかることで、目の疲れやかすみ、異物感などが現れることがあります。
目の病気
白内障や緑内障など の目の病気によって、眼精疲労のような症状が現れることがあります。
症状だけでは原因を判断できないため、眼精疲労が長く続いている場合には、目の病気が隠れていないかを確認することも重要です。
全身状態・ストレス・生活環境
睡眠不足やストレス、全身疾患、作業環境などが眼精疲労に関係することもあります。
眼科的な原因が認められず、全身疾患などが疑われる場合には、必要に応じて適切な診療科への受診をご案内します。
当院の眼精疲労診療
「目の使いすぎ」で終わらせず、原因を詳しく調べます
眼精疲労には、パソコンやスマートフォンの長時間使用だけでなく、近視・遠視・乱視、老眼(老視)、ドライアイ、眼鏡やコンタクトレンズの度数など、さまざまな原因が関係しています。
当院では、症状や生活環境についてお伺いし、目の状態を詳しく検査したうえで、眼精疲労につながっている原因を見極め、一人ひとりに適した治療や対策をご提案します。

眼鏡・コンタクトレンズの度数も確認します
「よく見えているから眼鏡の度数は合っている」とは限りません。必要以上に強い度数の眼鏡やコンタクトレンズを使用している場合や、老眼が始まっている場合などは、目に負担がかかっていることがあります。
現在使用している眼鏡やコンタクトレンズの度数、目のピント調節の状態などを確認し、必要に応じて適切な矯正方法をご提案します。

眼精疲労の背景に目の病気がないか確認します
目の疲れやかすみなどの症状は、ドライアイだけでなく、白内障や緑内障をはじめとする目の病気によって現れることもあります。
「眼精疲労だと思っていたら別の病気が隠れていた」ということもあるため、症状だけで判断せず、必要な検査を行って目の状態を確認することが大切です。
眼科的な原因以外の病気が疑われる場合には、必要に応じて適切な医療機関をご紹介いたします。

眼精疲労の検査
眼精疲労は、近視・遠視・乱視などの屈折異常、眼鏡やコンタクトレンズの度数、老眼(老視)、ドライアイ、目の病気など、さまざまな原因によって起こります。
そのため、症状や目の使い方について詳しくお伺いしたうえで、必要な検査を行い、眼精疲労の原因を調べます。
視力・屈折検査
裸眼視力や矯正視力を測定すると ともに、近視・遠視・乱視などの屈折異常を調べます。
現在使用している眼鏡やコンタクトレンズの度数が目の状態に合っているかについても確認します。
ピント調節機能の確認
目のピント調整は、目の中にある水晶体の厚さを変化させてピントを合わせています。
年齢とともにピントの調節力が低下する老眼(老視)や、近くを見る作業による目への負担などが眼精疲労に関係していないかを確認します。
眼位・両眼視機能の確認
左右の目の位置や、両目を協調させてものを見る機能を確認します。
斜視や斜位などによって両目のバランスに負担がかかっている場合、眼精疲労の原因となることがあります。
目の表面・涙の状態の確認
ドライアイは眼精疲労の原因の一つです。
角膜や結膜、涙の状態などを確認し、目の乾燥や表面の傷などが症状に関係していないかを調べます。
目の病気が隠れていないか確認します
目の疲れやかすみなどの症状には、白内障や緑内障をはじめとした目の病気が関係していることがあります。
診察や検査を行い、眼精疲労の背景に治療が必要な眼疾患がないかを確認します。
眼精疲労の治療
眼精疲労にはさまざまな原因があるため、原因を見極め、それに応じた治療や対策を行うことが基本です。
眼鏡やコンタクトレンズの調整、ドライアイなどの眼疾患の治療、パソコンやスマートフォンの使用環境の見直しなど、患者さん一人ひとりの原因に合わせて症状の改善を目指します。
眼鏡・コンタクトレンズの調整
近視・遠視・乱視が適切に矯正されていなかったり、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていなかったりすると、目に余分な負担がかかります。現在の目の状態や、仕事・日常生活で「どの距離を見ることが多いか」なども考慮し、必要に応じて眼鏡やコンタクトレンズの度数を調整します。
老眼(老視)が関係している場合には、近用眼鏡や遠近両用眼鏡など、生活スタイルに適した矯正方法を検討します。
原因となる目の病気を治療します
ドライアイなどの目の病気が 眼精疲労の原因となっている場合には、その病気に対する治療を行います。
白内障や緑内障などが見つかった場合にも、病状に応じた適切な治療や経過観察をご提案します。
点眼薬などによる治療
症状や目の状態に応じて、点眼薬などを使用することがあります。
ただし、眼精疲労にはさまざまな原因があるため、目薬だけに頼るのではなく、原因そのものへの対応を行うことが重要です。
目に負担のかかりにくい環境を整えます
パソコンやスマートフォンを長時間使用する方では、作業時間や画面との距離、作業姿勢、室内環境などを見直すことも重要です。
また、画面を集中して見ているとまばたきの回数が減り、ドライアイによって目の疲れが強くなることがあります。意識してまばたきをする、エアコンの風が直接目に当たらないようにすることも大切です。
眼精疲労 よくある質問
Q
眼精疲労と疲れ目は違うのですか?
A
一般的な疲れ目は、目を休めたり十分な睡眠をとったりすることで改善することが多いですが、眼精疲労は休息をとっても症状が十分に改善せず、繰り返すことがあります。
また、眼精疲労は目の症状だけでなく、頭痛や肩こり、吐き気などを伴うこともあります。
Q
眼精疲労で眼科を受診してもよいですか?
A
はい。眼精疲労の原因には、眼鏡やコンタクトレンズの度数、老眼(老視)、ドライアイなどのほか、目の病気が関係していることもあります。
目の疲れが長く続く場合や、休んでも改善しない場合は、一度眼科で原因を確認することをおすすめします。
Q
パソコンやスマートフォンの使いすぎが原因でしょうか?
A
長時間のパソコンやスマートフォンの使用は、眼精疲労の原因の一つです。ただし、それだけが原因とは限りません。
屈折異常や老眼、ドライアイなど、複数の原因が重なっている場合もあります。
Q
眼鏡が合っていないと眼精疲労になりますか?
A
はい。度数が強すぎたり、現在の目の状態に合っていなかったりすると、目に余分な負担がかかることがあります。
「見えているから大丈夫」とは限らないため、眼精疲労が続く場合は眼鏡の度数も確認することが大切です。
Q
眼精疲労は目薬で治りますか?
A
症状や原因によっては、点眼薬によって症状が改善することがあります。
ただし、眼精疲労にはさまざまな原因があるため、目薬だけで改善しないこともあります。原因を調べ、それに応じた治療や対策を行うことが大切です。
Q
眼精疲労とドライアイは関係がありますか?
A
はい。ドライアイになると目の表面が不安定になり、目の疲れやかすみ、異物感などが現れることがあります。
特にパソコンやスマートフォンを長時間使用する方では、眼精疲労とドライアイが同時に起こっていることもあります。
公開日:2026年10月13日
最終更新日: 2026年10月13日

執筆者兼監修者プロフィール
院長 桐山 卓也
●資格
-
日本専門医機構認定 眼科専門医
-
スターサージカル ICL認定医
-
日本医師会認定 産業医
-
屈折矯正手術講習会修了
-
オルソケラトロジー講習会修了
-
水晶体嚢拡張リング(CTR)講習会受講修了
-
ボトックス・ジュビダームビスタ施注資格修了
-
舌下免疫療法講習会修了
●所属学会
-
日本眼科学会
-
日本白内障屈折矯正手術学会
-
日本角膜学会
-
日本緑内障学会
